円借款で、環境対策に効果

日本が中国に対して行った1,600億円の円借款(政府開発援助「ODA」のうち、長期低金利で貸し付けているお金で、日本では無償資金協力より円借款がはるかに多い)により、1年につき19万トンの二酸化硫黄を削減することができたことが分かりました。国際協力銀行が調査したもので、これは日本の協力がない場合に比べ7%の削減になるということです。
中国で発生している有毒ガスは、大気の流れにのって日本にも影響を及ぼすことが知られていますが、円借款により大きな効果が出ていることが分かります。また、円借款は同じ政府開発援助「ODA」でも無償資金協力(贈与)とは異なり、貸したお金は返ってくることになっています。一石二鳥です。
ただ、残念なことに、中国は経済発展が進んでいるとして、日本は2008年をもって中国への円借款を終了する方針です。