温暖化の原因は?正答率1割

地球が「温暖化」しているか正確には分かっていませんが、ここ約100年の気象観測の結果、気温が上昇傾向にあることは確かです。この原因についても正確には分かっていませんが、二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが排出されているためであると考えられています。また、特殊な用途で製造されているガスにも温室効果が認められるものがあり、例えばオゾン層を破壊するとされるフロンには、二酸化炭素の数十倍の温室効果があるとされています。(なお、環境省が公開している資料によると、温室効果ガスの温暖化への寄与の割合は二酸化炭素60%、メタン15%、亜酸化窒素6%、フロン11と12で合計17%だということです。)
ここで、読売新聞の本日の記事見出し『温暖化の原因は?オゾン層破壊かCO2か…正解は1割』この記事によれば、国立環境研究所の青柳みどり主任研究員らが調査したところ、温暖化の原因に75%の人が「オゾン層が破壊されると太陽光が強く照らすようになり地球が温暖化する」と答えたそうです。記事中では「二酸化炭素(CO2)が原因と正しく理解している人よりも多い」とあり、読売新聞の理解も中途半端なもののような気もしますが、39人を対象に行ったテストでは「CO2と答えた正解者は1割にも達しなかった。」としており、ちょっと、頭大丈夫だろうか?と心配になります。ちなみに、欧米でもオゾン層の破壊と地球の温暖化を結びつけて考える傾向があるらしいです。
ただ、現在考えられる中では二酸化炭素の増加が地球の気温が上昇している理由として最も合理的ではありますが、二酸化炭素だけが原因ではないでしょうし、オゾン層の破壊も環境に悪いわけですし(オゾン層が破壊されると、宇宙から紫外線が入ってきて、皮膚ガンなどの原因になります)別に、間違っていても特に問題があるわけではないと思います。個人的には、たった39人を対象に行った調査を、統計誤差を考慮せずに報道する読売新聞の姿勢に疑問を感じます。>結局それかい。
…それにしても、1割というのは、予想以上ですね。