タイでクーデター、軍部が権力掌握

タイの郡部「民主改革評議会」は2006年9月16日、クーデターを起こし首都を制圧、全権限を掌握しました。タイのタクシン首相は親族が株で不当に儲けていたとされているほか、強権政治やタイ王室の廃止の噂に対し、強い不満を抱かれており、以前からクーデターの噂があったということです。
軍部は首都を制圧し、テレビ局も全て軍部の管理下に置かれました。軍部は一時的に憲法を無効化し、戒厳令を発動。海外のタクシン首相が発令した非常事態宣言について無効としました。軍部は2週間以内の民政移管を約束し、「われわれは国を統治するつもりはない。できるだけ早く権力を国民に返す」としています。
なお、現地は至って平穏とのこと。国民の中にも政権への不満は大きく、クーデターに一定の理解を示す人もいるそうです。