自民党が民主党に連立を打診

2007年11月2日、BSジャパンが午後8時20分に「自民党民主党に連立政権を打診した」旨、ニュース速報を入れました。午後8時23分に日経新聞がWEBサイトに掲載した情報によると、民主党の小沢代表は回答を保留し、党内に持ち帰ったと言うことです。
政権与党である自由民主党は先の参議院議員選挙で大敗し、参議院では連立を組む公明党と合わせても過半数議席を確保していません。いわゆる「ねじれ国会」です。民主党を含む野党ではテロ対策特別措置法の延長に反対していましたが、与党は強行採決を行うことが出来ずに法律の期限切れを迎え、インド洋で給油活動を行ってきた海上自衛隊の艦船が、本日任務を終え帰国を開始しています。与党はテロ対策特別措置法に基づく給油は国際貢献として広く評価されているとしています。
自由民主党では、福田総裁が事態を打開すべく民主党の小沢代表と非公開の会談を行っていました。本日は午後3時から2回目の会談が行われており、4時頃に一旦中断された後、6時半から会談が再開され8時前に終了しました。連立の打診については、この会談で福田総裁が小沢代表に行った模様で、公明党の関係者からマスコミに発言があったようです。なお、小沢代表は1日に記者会見で、大連立考えてないと話しています。
NHK総合は8時44分から全国ニュース入れ、福田総裁が8時40分に記者の質問に答え「連立というか新体制ですな。」と述べた様子を流しました。

福田首相「この状況を打開しなければならない。国民生活のこともあるし、国の政治が…状況打開のために話し合いをしたわけですね」「政策を実現するための体制を作る必要がある、そういう考え方でもって色々な考え方をして、新体制を作るのもよいのではないかと」「要するに政策実現のための体制ですよ」「(小沢氏は)党内でよく協議をしてくると」「政策を実現するという観点から、政策の話しをしないわけにはいかないですね」「本日の会談の回答を頂いてから、そういうことは具体的に考えていく、と」「(自衛隊の海外活動を認める)恒久法について、どういう原則についてやるのかなと、そういうことについて、小沢代表は主張していると言うこともあるので、国連の決議とかね、承認した活動ということで、やっていこうという話し合いはした」「自民党公明党の関係、全く変わりません。従来と同じ通り…」「(野党が小さくなりすぎるのではないかという質問に対し)どういう風な体制でまとまるか分かりません。チェック機能は必要です、心配のないように…」「(小沢氏と)信頼ないで話しできますか?」(9時7分頃にNHK総合で流れた記者質問の様子より)

社民又市幹事長「信じられないが、無理だ。野党共闘を考えれば受け入れるべきではない」
共産党志位委員長「政権運営が行き詰まった末の自民党の選択だ。」「国民の民意や審判を裏切ることになる」
公明党・北側幹事長「選択肢の一つとして、連立という話しもあると思います。今日は、そういう話しがあって、もちかえられたと…小沢さんは。」「ボールは民主党の方に言っているのだから、どう判断されるのか」
(9時11分頃にNHK総合で流された映像より)

9時39分頃、日本テレビ系列で速報が入り、民主党は連立を受け入れない方針だと言うことです。