三笠フーズ、農薬やカビ毒に汚染された輸入米を食用に販売

2008年9月4日、大阪府にある米の販売会社三笠フーズ株式会社が農林水産省の調べに対し、農薬やカビ毒に汚染された米(事故米)を食用に販売していたことを認めました。問題の米は、外国から日本政府が輸入した政府米のうち、基準を超える残留農薬が検出されたり、カビが生えたりしたものを、工業用(糊、建設用資材など)に使用する目的に限って販売することが認められているもので、三笠フーズでは食用の凡そ1/7(1kgあたり10円程度)〜それ以下の価格で国から購入し、10倍以上の100円程度で販売していたと言うことです。
販売された米は、病院や幼稚園、福祉施設などで給食として使用されました。これらの米からは基準の2倍の農薬(メタミドホス)が検出されましたが、健康には影響のない濃度だと言うことです。
また、お酒(主に焼酎)や菓子類の材料としても使用されており、回収対象の焼酎は百万本を超え被害額は十数億円とみられます。なお、焼酎からは農薬等は検出されていません。
2008年9月15日、三笠フーズ事故米を購入していた2005〜2006年当時に農林水産省近畿農政局大阪農政事務所の消費流通課長が三笠フーズの社長から接待を受けていたことが明らかになりました。
2008年9月19日、太田誠一農林水産大臣が、この問題の責任を取って辞任。町村信孝官房長官農林水産大臣を兼務することになりました。農林水産大臣は、松岡利勝大臣の自殺、赤城徳彦大臣の更迭、遠藤武彦大臣の辞任と、不祥事がらみの交代が続いています。



事故米とか、それこそバイオ燃料の原料にすればいいんじゃないでしょうか?

福田総理大臣が辞意を表明するらしい

2008年9月1日午後9時20分頃にNHKが速報のテロップを流し、午後9時30分から福田総理大臣が記者会見を行い、辞意を表明する意向だということです。福田康夫首相は、突然辞任した前安倍晋三総理大臣を引き継ぐ形で2008年9月25日に衆議院内閣総理大臣に指名され、翌26日に第91代内閣総理大臣に就任しました。2008年8月2日には内閣改造を行ったばかりでした。
安倍晋三前総理大臣の辞任について書いた日記
2008年9月1日午後9時30分から記者会見での発言要旨

  • 困難を承知で就任してから1年近く経った。
  • 今まで手をつけなかった改革に着手、方向性は打ち出せた。
  • 8月には改革を成し遂げるための内閣改造を行った。
  • 次の臨時国会では重要な案件の審議を行うが、前回の国会では民主党の政治の駆け引きの影響で審議が長引いた。
  • 次の国会では体制を整えて望むべきだと考え、辞任を決意した。
  • 実質審議には、まだ時間があるタイミングを選んだ。
  • 前進のため、色々な基礎を築けたと自負している。
  • 国民に感謝している。以上。

記者質問

  • Q.決断はいつ?前総理も急に政権を投げ出したが?
  • A.安倍総理は健康の問題。私はこれからの政治を考えた。先週末に決めた。
  • Q.新しい体制は、どの様に打開?
  • A.総裁選挙で選ばれた総裁が新総理になると思う。私とは違う。
  • Q.消費者庁など道半ばだが責任は?政治的空白を招くのでは?
  • A.法案がまとまっているので、私に続く人がやってくれることを期待しているが、お任せするしかない。無責任だと言われても最後までやることはできない。政治空白を招かないために、今が一番いい時期だと判断した。色々考えて判断して、そのほうがより良いと判断した。
  • Q.麻生幹事長と会っていたが、何の話しをしたか?総裁選で支持するのか?
  • A.会って説明し、色々なやり取りがあった。その後のことは、自民党内の問題。日程等を麻生幹事長にお願いした。
  • Q.総理自身が解散総選挙を行おうとは考えなかったのか?民主党の小沢代表に言いたいことは?
  • A.ねじれ国会で苦労させられた。話し合いも受け付けてもらえなかった。重要法案に反対され、聞く耳持たずと言うことがあった。国のためにどうしたらいいかということを話し合う機会が持ちたかった。
  • Q.内閣改造をしたばかりで、国会前に総辞職になることについて。総理自身に何が足りなかったか。
  • A.もっともな話しだ。改造をした時には、なんとかしたいという意欲を持っていた。特に経済は重視しなければならないという思いがあった。しかし、先週末に一応の決着を見た。色々な政治の状況を勘案し、臨時国会を順調にいくように、他の方にやって頂いた方がいいのではないかと考えた。解散で政治情勢が不安定になってはいけない。国民全体にご迷惑をおかけしないうちに辞任するのがよいと考えた。今が一番いい時期だと思っている。
  • Q.総理の話は人ごとのように聞こえる。事項連立政権に与える影響を聞きたい。
  • A.順調にいけばいいが、先を見ると順調にはいかない可能性があり、不測の事態に陥る可能性もある。(記者とは違い)私は自分を客観的に見ることができる。
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岩手県で震度6強の地震

2008年7月24日午前0時26分頃、岩手県沿岸北部(北緯39.7度、東経141.7度、深さ108km)でマグニチュード6.8の地震が発生ました。(googleマップで表示)揺れが特に強かった地域は次の通り。

「タミフル」異常行動との関連無し

抗インフルエンザウイルス薬「タミフル」は、10代の子どもが服用すると暴れたり高いところから飛び降りるなどの異常行動を起こすとして、厚生労働省は10代の患者については原則として中止するよう医療機関に警告するよう指示していましたが、2つの疫学研究班の調査によって、タミフルを服用した場合としない場合で異常行動を起こす割合に差がほとんど無かったことが明らかになりました。
なお、異常行動を起こした人の割合は、タミフルを服用した人で12%、服用しなかった人で13%と、インフルエンザに感染した人の10人に1人以上が何らかの異常行動を起こしているようです。タミフルの服用にかかわらず、インフルエンザ発症後は患者の様子に注意すべきでしょう。

海上自衛隊護衛艦「さわゆき」乗組員、艦内で火事を起こし逮捕される

2008年6日午前3時10分頃、青森県尻屋崎の東南東約25kmを航行中の海上自衛隊護衛艦「さわゆき」(はつゆき型護衛艦排水量2,950トン・全長130m・乗員200名)で、油ふき用の布にライターで火をつけて揚錨機室の床や天井を焼いたとして、海自大湊地方警務隊は2008年7月10日、乗組員の21歳の海士長を建造物等損壊容疑で逮捕しました。火事は2008年6日午前3時50分過ぎに鎮火し、けが人などはなく、「さわゆき」は自力で航行を続け2008年6日午後3時50分頃に青森県むつ市大湊港に入港しています。
この事件では、青森朝日放送のチャーターした小川航空のヘリコプターが、2008年7月6日午前11時16分に青森空港を離陸し取材に向かっていたところ、2008年7月6日午前11時45分頃に爆発音と共に消息を絶つ事故を起こしています。翌7日の夕方、海上に浮いていたヘリコプターのドアや無線通信に使用するヘッドセット、搭乗していたアナウンサーの身分証明書などが回収されました。2008年7月9日午前6時10分頃、海上保安庁の巡視船が、大間崎沖の弁天島の西南西約700mの海底でヘリコプターの機体の一部を発見し、43歳の副機長の遺体が収容されました。アナウンサーの28歳の男性と、カメラマンの39歳の男性、機長の57歳の男性の行方は分かっていません。

日経新聞編集局員、NHKを相手に訴訟を起こしていた民間団体に「ばか者」とメール

NHK自民党幹部の意向により番組内容を編集したために期待と異なる内容が放送された」として、NHKから取材を受けていた民間団体「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(バウネット)がNHKを訴えていた問題に関連し、2008年6月13日に日本経済新聞社の編集局員(記者)がバウネットへ不適切なメールを送っていたことが明らかになりました。

「報道ってのは取材先の嫌なこともちゃんと中立的に伝えるのが役目なんだよ。なんであんたがたの偏向したイデオロギーを公共の電波が垂れ流さなきゃいけないんだよ」(東京新聞電子版2008年7月5日)
「取材先の『期待』に報道が従うわけないだろ。ばか者」「あほか。あんたがたの常識のなさにはあきれはてる」(読売新聞2008年7月5日)

これに対し、2008年6月24日に日経新聞幹部がバウネットに直接謝罪したということです。

日経新聞「不適切なメールだった。社内規定に基づき、発信した局員を処分した」(東京新聞電子版2008年7月5日)
日経新聞「個人として行ったが、不適切な内容だった」処分した記者名や所属、処分内容は公表しない(毎日新聞電子版2008年7月5日)

バウネット代理人の弁護士「メールは名誉を侵害し違法で、新聞社のあり方としては深刻な問題」(産経新聞電子版2008年7月5日)



高裁ではバウネットの主張が認められ、政治家が具体的な内容を指示したわけではないが、NHKが政治家の発言を必要以上に重く受け止め、その意図を忖度して当たり障りのない番組にすることを考えて改変が行われたと認めていました。しかし、最高裁の判決ではNHKは取材先の期待に応える必要はなく、改変に問題はないとする逆転判決が言い渡されていました。メールは最高裁の判決が出た次の日に届いたと言うことです。